栄養室の紹介
栄養室では、患者さん個々の病状や身体状況に合わせた食事を提供し、なおかつ安心安全で美味しい食事を提供することで病気の治癒促進のサポートを行っております。
安心・安全な食事提供を行うため、職員は手洗い・異物混入防止のため、衛生管理に配慮し、誤配膳を防ぐために配膳前は管理栄養士が最終点検を行っています。
入院患者の平均年齢は80才以上と高齢のため、言語聴覚士(ST)と連携し、個々の嚥下機能に合わせて食事形態の調整・個人対応の食事提供も行っています。
また、患者食の他には通所介護事業所・外来透析・たんぽぽ保育園・職員にも食事の提供を行っています。
部署の垣根を越えて協力しながら、当院の基本方針である「患者さんにとってよい病院」「地域の皆さんにとってよい病院」「職員にとってよい病院」をモットーに地域に寄り添える栄養室を目指していきます。
病院のお食事について
1.食事の提供
食事は治療の一環として、医師の指示のもと、患者さんの「病状・年齢・性別・身長・体重・生活習慣」などを考慮して献立を作成し、必要な栄養量を決め食事をオーダーします。
患者さんの病態に応じて、適正な栄養補給を行い、病気の治療を促進し、増悪の防止・予防となる食事の提供が必要なため、病院食にはたくさんの食種があります。
献立や食材、盛付け、行事食などの工夫を行い、治療食でもおいしい食事を提供できるよう心掛けています。また、アレルギー等により食べられないものがある場合は、職員にお伝えください。
また、食べにくい時・食欲不振の患者さんへの対応として、言語聴覚士(ST)や看護師などの多職種と相談を行ったり、ベッドサイドにお伺いし、少しでも食事を召し上がっていただけるように食事の調整をしています。
温冷配膳車を使用して、温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で食べていただけるよう配膳致します。
2.食事の種類
一般食 | 栄養素別には特別な制約はなく、「日本人の食事摂取基準/厚生労働省」に準拠したお食事です。 |
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特別治療食 | 食事が特定の治療手段の基本となるもので、主としてコントロールの必要性がある栄養素別に管理されたお食事です。 |
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3.食事の時間
患者さんには、お作りした食事をより美味しく召し上がっていただけるよう温冷配膳車を使用しております。
4.食事の形態
入院生活が快適なものとなるように、ベッドサイド訪問や多職種からの情報をもとに、治療に影響のない範囲で患者さんの喫食向上を目的とした個別対応を実施しています。
- 主食内容の変更(パン・おにぎり・麺 等)
- 副食形態の変更(一口大・ソフト・ミキサー 等)
- 嗜好や食物アレルギーに対応した食事の提供
- 食欲低下や栄養補給に対応した補助食品の提供
- 産科祝膳
- その他
さらに、噛みにくい・飲み込みにくいなどに対応した食事も提供しています。
また、アレルギーや嗜好等に対し出来る限り個別対応を行っています。
嚥下開始食 | ゼリーを提供 |
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ミキサー食 | ミキサーで軟菜食をペーストにした食事 |
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ソフト食
| 軟菜食をミキサーにかけ、ムース状に固めた食事
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1口大食
| 調理法を煮る、蒸す、焼くとし刺激になる味付けは禁止。
一口大にして提供する食事。 |
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5.行事食の紹介
入院中の楽しみのひとつでもある食事は、入院中でも季節を感じられるように、旬の食材を使用した食事を提供しています。行事食は年間約10回実施しています。
栄養指導(栄養相談)
糖尿病や透析・腎臓病の食事療法をはじめ、高血圧症などの様々な疾患に対応し、個々の症状に応じた栄養相談を行っております。
医師から治療効果を高めるために食事相談が必要と診断された方、日々の食事や退院後の食事に不安や疑問のある方も医師の指示に基づき、各病気に必要なお食事の話を個別に行っています。
毎日のお食事に対する疑問などもご相談ください。 栄養指導をご希望の方は、気軽にお申し出ください。外来は予約制となります。
お問い合わせ
栄養室(平日:9:00~18:00)
TEL:0138-51-2111(代表)