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難治性生活習慣病の影に
睡眠時無呼吸症候群あり!

副院長 水島 豊、
日本呼吸器学会認定指導医
睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome=SAS)の健康障害が次第に一般市民に認識され、関心の高まりをみせてきています。当院では、本年10月からSASに取り組みましたので、再度本疾患を取り上げました。
SASには中枢型(呼吸中枢の障害)と閉塞型(気道の解剖学的狭窄)がありますが、ほとんどが気道閉塞によるタイプです。いびきが発見の動機となることが多く、当然本人自身が気付くことはありません。
症状:1)睡眠中に10秒以上の無呼吸が頻発するため浅い睡眠しかとれず、
熟眠障害による昼間の眠気を来たします。この眠気が運転事故などに繋がります。
2)無呼吸のため低酸素血症と高二酸化炭素血症で血液が酸性に傾き、不整脈、心筋梗塞、
脳梗塞などが起きやすくなります。
3)熟眠できないため交感神経の緊張状態が続き、その自律神経の乱れから内分泌系にも影響が及び、
高血圧や糖尿病を発症したり難治性の原因となります。
原因:気道狭窄を起こす原因には、肥満や口腔内の解剖学的異常(扁桃腺肥大、小顎症、巨舌)があります。
診断:睡眠ポリグラフ検査―無呼吸のタイプ、無呼吸・低呼吸の頻度による重症度などを診断します。
治療:1)生活習慣の改善―飲酒や睡眠薬を避ける。肥満の人は減量する。
抱き枕等を利用して、横向きで寝るようにする。
2)歯科装具療法―上気道の形態が狭い人には、
歯科装具の装着が有効な場合があります。歯科装具は歯科医院で作成してもらいます。
3)外科的治療−口蓋垂軟口蓋咽頭形成術などで上気道を拡大します。
4)経鼻的持続陽圧呼吸(CPAP)療法_睡眠中に鼻に付けたマスクから持続的に空気を流し、
陽圧で気道が閉塞するのを防ぐ方法です。
気道の閉塞程度により自動的に圧が変動する機種も開発されています。
CPAP療法になじめない人もいますが、一夜にして劇的な効果が得られます。
当院では、自宅での簡易検査、または1泊入院での精密検査で、SASの診断と重症度を判定いたします。重症と判定された人には、更に一泊入院して頂き、nCPAP療法の指導をいたします。詳しくは、病院玄関の医事課職員にお尋ね下さい。
 
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